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トイレット

トイレット

監督・脚本 荻上 直子
出演 アレックス・ハウス タチアナ・マズラニー デイヴィッド・レンドル  
 サチ・パーカー  もたいまさこ

日本人の心をホッコリと癒す国民的監督となりつつある荻上直子監督の最新作。
この作品での彼女の挑戦は、全編英語、
そして日本人キャストが監督のミューズでもあるもたいまさこという位で
相変わらず緩やかで優しい空気が流れていた。

彼女の作品を観ては、毎度心地よい眠気に襲われ
時にそのままスヤスヤと眠ってしまうのだが、
今作は、ストーリーに起承転結もあり、
しっかりとキャラクター設定もなされていて、意外にもセリフ劇であった。

これまでの荻上作品とは違い、空気感と食事で魅せようとしていない
映画らしい映画であった。




いくら家族であっても、
一人の人間が存在するからにはそれぞれの小宇宙が存在する。
家族だっていうことを理由に、各々の宇宙を理解しているつもりでも、
共鳴しようとする作業はなかなかなされない。
しかし、存在するホームが同じで、
火の通った温かいご飯を食べていくと周波数が近づいてきて、
絆が生まれていく。

それが愛なのかな。

彼女はこの作品で、愛は社会や世間とはまったく関係のないところで生まれて
繋がっていくんだよ、一緒にいるだけで愛って形成されちゃうんだよってことが
言いたかったのだろうか。
それとも欲求に理由をつけようとすること自体がナンセンスということを
言いたかったのだろうか。
いずれにしても、私は意思が弱く、
すぐ絶対的なものを求め自我に飲まれてしまうから、
愛とか絆とか本質的は理解が出来ていない。

だからこそ憧れる。

"ばーちゃん"こと、もたいまさこが言葉を発するのは1シーンだけ。
言葉を発することがなくても、やっぱりどこかパンクな雰囲気を纏っている
もたいまさこそのものがCOOL。

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by namunamu_pokkun | 2010-10-14 22:35 | 映画のおなはし


なむポクさんは、ボク以外にも演劇やアートやらお好きなようで、最近はボクはそっちのけで飼い主さんと一緒に山登りなんかも始めてしまったようです。


by namunamu_pokkun

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